コロンビア 代表
ホセ・リープ・イペマさん

ホセ・リープ・イペマさん

ボールに気持ちを込めて
力強いシュートでゴールへ

ホセ・リープにとってスポーツは夢を叶えてくれた存在であり、世界中を旅するきっかけです。車いすバスケットボールでのポジションはポイントガードで、ディフェンスのスペシャリスト。車いすを操ることが素晴らしく上手い選手です。素早い動作を得意とし、中長距離からの正確なシュートを放ちます。

ホセ・リープが5歳のとき、彼の人生が一変しました。市の田舎に位置する小さな山で起きた地滑りによって、足を失った上、家族まで奪われてしまったのです。
「私はしばらくの間を病院で過ごし、その後福祉家庭施設に移動しました。そこでの生活は4年近く続き、アメリカの家庭に迎え入れられたときには10歳になっていたよ」と振り返ります。

ホセ・リープは、アメリカで新しい家族の支えにより、愛情に満ちた環境で育ちました。養父母からの提案でスポーツスクールに通い、水泳とバスケットボールを習いました。大学時代、スペインのプロチームでプレーすることに憧れ渡航を決意しました。
「アメリカでバスケットボールを始め、ジュニアチームに所属していました。その後大学で5年間バスケットボールに励み、卒業後はプロとしてプレーをするためにスペインに行きました」

2010年、コロンビア代表としてのキャリアがスタート

スペインの大会に出場していたある日、偶然知り合ったコロンビア人から、車いすバスケットボールコロンビア代表チームに推薦されました。
「2010年に国の代表選手としての戦いがはじまり、障害を新たなチャンスと捉え、チームで活躍することを目指す」
そんな彼は、2012年ロンドンパラリンピック、2020年東京パラリンピックと、二度のパラリンピック出場に貢献しました。

2012年と2013年はフンダシオン(スペイン)でチャンピオンカップに出場。その後、ビダイデック・ビルバオで2シーズン、トレドで3シーズンプレーしました。彼の卓越した動きに、イベリアのメインチームからも一目を置かれて、最高の車いすバスケットボール選手であると世界的に認められています。

2011年のグアダラハラで開催されたパラパンアメリカンゲームズで銀メダルを獲得し、韓国で開催されたワールドカップにも出場したコロンビア代表チームの顔である彼は「試合前には、まず椅子を調整してすべてが正常に動くかどうかを確認する。しっかり食事をとり、ジムで体を整え、そして対戦相手の動画も見て万全な状態で試合に挑むよ」と試合前の準備についても語ってくれました。

そして、スポーツ選手としての長いキャリアをこのように振り返ります。
「私はオーストラリアとアメリカで二度ジュニアチャンピオンに輝き、5つのタイトルを受賞しましたが、一番記憶に残っていることは、2012年ロンドンパラリンピックです。コロンビアがパラリンピックに出場したのは20年以上ぶりだったので、感動しました」

何かの障害によって人生を打ちのめされたなら、もう一度挑戦する

彼の知識、車いすの技術、また、競技に対する真っすぐな姿勢はチームに不可欠です。
人としても素晴らしい人間、ホセ・リープからファンにメッセージです。
「もしあなたが何かの障害によって人生を打ちのめされたなら、もう一度挑戦することをすすめます。そこから立ち上がり、強くなることでようやく成長できる。それが人生だからね」

Profile

1978年8月15日生 42歳
コロンビア・オカーニャ出身
1983年 5歳の時に地滑りに巻き込まれ両足切断、家族を失う
1988年 米国人夫妻の養子となりアメリカへ移住
スポーツクラブで車いすバスケットボールを始める
1997年 ジュニア・USAインターナショナルチームメンバーにて、ジュニアチャンピオン受賞
2002年~07年 アメリカ Edinboro University Fighting Scots (エディンボロ大学/ファイティングスコッツ) チーム所属
2007年 スペイン語の学士号を取得、エディンボロ大学卒業
2007年~11年 スペイン Fuhnpain de Toledo(フンパイン・デ・トレド)チーム所属
2012年~13年 コロンビア Fundacion Grupo Norte(フンダシオン・グルーポ・ノルテ)チーム所属
2014年~15年 スペイン Bidaideak Bilbao(ビダイデック・ビルバオ)チーム所属
2016年~19年 スペイン Fuhnpain de Toledo(フンパイン・デ・トレド)チーム所属
2010年~ コロンビア代表チームに選抜

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