コロンビア 代表
アナ・ルシア・カルドーソさん

アナ・ルシア・カルドーソさん

東京2020 車いす男子バスケットボール
コロンビア代表に女性コーチとして参加

私の名前はアナ・カルドーソ、1972年ブラジルのサンパウロで生まれました。子供の頃からスポーツが大好きで、この気持ちが夢を叶えるためのモチベーションでした。私は何事においても個性とルールを大切にし、愛情をもって行動する女性だと思っています。

2007年にサントアンドレ統合学部(FEFISA)を卒業しました。私の職業は保健体育教師で、体育学は最大の挑戦でした。いつも、この分野のプロになる方法を探していました。効率の良い計画を練るうえで、選手、そして専門家として優秀であるべきだと考えたからです。

コロンビアで言葉を学び、文化に慣れることで、楽しく夢のある母国ブラジルと同じ思いを抱きました。私に更なる夢が生まれたのです。

コロンビア代表を世界で一番強いチームにしたい

私は車いすバスケットボールコロンビア代表を世界で一番強いチームにしたい。そう思い、代表選手のコーチを引き受けました。そして各選手の才能をみて、ポテンシャルの高さを感じ、強豪アルゼンチンやブラジルと同じレベルのチームになれると思いました。しかし、考え方・トレーニング方法を変え、さらなる知識を習得することや、選手との信頼関係の向上など、課題も多くありました。

初めて大会に出場してから10日後、2017年にコパアメリカ大会が開催されることを知りました。ただ、戦っていくには課題が山の様にあり、一時は厳しい勝負になると思いましたが、幸いにも、選手たちと過ごした期間は短いながら信頼関係を築くことができました。

私はこの大会のことをよく覚えています。コパアメリカ大会は7位という結果でしたが、今後もっと強くなっていけるチームであると全員が感じていました。

海外でプレーしたことのある選手が多く、その経験や指導方法をまとめ、地方でプレーする選手へ伝えました。これが良い結果に繋がるきっかけとなりました。

結果が出るまでの道のりが簡単でないことはわかっていました。練習の成果を発揮できるのかというプレッシャーもありましたが、ペルーでの南米大会は接戦となり、1位、2位のブラジルとアルゼンチンとは僅差で3位という結果を残しました。

そこから、やるべきことはより明確になりました。 各選手が自信を持ち、試合を楽しみ、熱意と愛情を持って練習に取り組むということ。

東京パラリンピックを目指して

ここから2019年の戦いが始まりました。リマでのパラパンアメリカン大会が迫る中、乗り越えなくてはいけない試練がいくつもあったため、私たちは各選手に課題を出しました。そこから素晴らしい一体感と達成感が生まれ、思い出す度映画のように、2017年から続く挑戦と戦いの光景が私の記憶によみがえってきます。

8月31日(土)は私たちにとって、生涯忘れない日になるでしょう。この日はこれまでの努力が実を結び、アルゼンチンを降して東京パラリンピックという最高の舞台でプレーする機会を得ました。強敵は、いつも私たちの前に立ちはだかります。しかし、それに勝ちたいという思いが最終的にはがメダル以上の効果をもたらします。

スポーツの分野において、女性である私が活躍できていることは素晴らしいことです。チームの勝利に貢献できた時には特にそう思います。南アメリカのような大陸では、一人の女性が夢を叶えると多くの人々に感動を与えることができる為、とても良いことです。

汚名や固定概念が払拭できると、より素晴らしい成果となります。そこに情熱や愛、知識を組み合わせることで自分の環境を変えていき、スポーツ以外でも前向きに生きていく支えとなります。

このチームは目的を達成するために一丸となっている、まるで家族に見えます。物事がうまくいかないときは不満が募ることもありますが、人々に勇気を与えたいという想いを胸に、今日もトレーニングに励みます。

2020年、東京パラリンピックは壮絶な戦いになると思いますが、結果は価値のあるものでしょう。 私たちはそこに向けて一丸となって挑みます。

Profile

1972年03月8日生 48歳 ブラジル・サンパウロ出身
1997年 バスケットボール競技にかかわる
自身も選手として活躍しながら、コーチとしても携わる
以後、ブラジル、イタリア、レトニアなど各国のコーチに就任
2007年 ブラジル国、サントアンドレ統合学部(FEFISA)卒業
2017年 コロンビア車いすバスケットボールチームコーチに就任、現在に至る
他国で講演なども行っている

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